タイプ一致禁止でもキョダイゴクエンが打ちたい【ポケモン特殊ルール考察・構築記事】

今回は自分の所属するサークル内で行われた「タイプ一致技禁止杯」の考察・構築記事になります。先に言っておくと考察はかなり外れて敗北者(予選落ち)になってしまったので文量は控え目です。

(以下常体)

1.ルール(概略)

・剣盾冠ルール63

・パーティー内のポケモンは自分のタイプと同じタイプの技(変化技含む)を覚えていてはならない

・特性が「かわりもの」「リベロ」「うるおいボイス」「ぎたい」「フェアリースキン」「フリーズスキン」のポケモンは使用できない

・技「マルチアタック」は使用できない

※タイプ一致技を覚えているかどうかは対戦前のレンタルパ画像で判定

⇒ダルマモード状態のガラルヒヒダルマフレアドライブを打てる、ファイヤーメモリを持たせたシルヴァディは炎の牙を使えない、炎タイプも晴れ下でウェザーボール・ウェザーボール元のダイバーンを打てる...など

2.環境考察

冠ルールの使用率上位からどのポケモンがこのルールで優秀かを見ていったとき、ランクマでもよく使われる残飯やどみがまもテッカグヤを突破できるポケモンがかなり限られると思った(が実際はそんなことはなかった)。また他に有効な戦法として、

・鉄壁ボディプレ組(カメックス・ヤドラン・クレベースダダリン・イオルブなど)

・メテオビーム組(スターミー・テッカグヤ・ウオノラゴン・パッチラゴンなど)

・龍舞組(ギャラドスバンギラスなど)

・バトン組(バシャーモペンドラーなど)

などを思いついた。

鉄壁ボディプレが強そうなことと特殊技の方が技範囲が広そうなことからがっつり物理で殴るポケモンはあまり採用されないのではないかと思った(が実際はそんなことはなかった)。

3.構築経緯

テッカグヤに困らない並びを作りたいと考えた。そこで思いついたのが、今回のルールでは天候下でのウェザーボールとそれを元にするダイマックス技は禁止されていないため使える、コータス+リザードンの並びだった。もう1つ軸として考えたのが、このルールでは火力が出しにくいのでステロを撒いて吹き飛ばしなどでステロを踏ませたりTODを狙ういわゆる昆布。コータスリザードンの並びは101族以上の火力のあるポケモンが厳しいので、それを広く受けられそうなラッキーと、高速再生技と挑発の影響を受けない強制退場技であるドラゴンテールを持つミロカロスを採用した。最後に技範囲が広く単体性能が優秀だと思ったメテオビームスターミー、ここまででレイスポス、ドラパルトなどの高速ゴーストタイプに勝てないためねむカゴ龍舞バンギラスを採用。

4.構築紹介(反省多め)

コータス@熱い岩

特性:日照り

実数値:177(252)-105-160-106(4)-134(252)-36

技:ウェザーボール/ステルスロック/欠伸/岩石封じ

晴れ展開起動要因。殻を破るor鈍いor馬鹿力+脱出パックで後攻退場してリザードンに繋ぐ型も考えたが、今回はステロ欠伸をしつつ晴れターンを管理しやすくするために熱い岩を持たせて採用。岩石封じはギャラドスなどの龍舞でリザードンの上を取られることを嫌って採用。しかしこのポケモンは通常ルールのカバルドンラグラージと違ってステロ欠伸が出来るほどの耐久はなく、晴らして弱いウェザーボールを打って退場するだけのポケモンだった。

リザードン@命の珠

特性:サンパワー

実数値:153-*-98-161(252)-106(4)-167(252)

技:ウェザーボール/ソーラービーム/竜の波動/熱砂の大地

構築のエース(のはずだったポケモン)。低速の受け寄りの構築が多いと踏んでいたのでキョダイゴクエンで一掃する予定だったが実際はリザードンの上から殴れるポケモンがうじゃうじゃいて全然役に立たなかった。京ポケで環境読みはしない方がいいと改めて思った。

ミロカロス@食べ残し

特性:不思議な鱗

実数値:193(180)-80-140(228)-*-145-114(100)

技:自己再生/身代わり/ドラゴンテール/怪しい光

弱点の草技と電気技がこのルールだと特殊技ばかりなのでラッキーで受けられて、弱点じゃなければミロカロスで余裕で受けられる、と思っていたが思った以上に脆く、ダイマックス技で普通に破壊されていった。前述の通り特殊技主体の環境になると思い不思議な鱗はあまり意味がないと思って残飯で採用したが、物理が思った以上に多かったので火炎玉の方が良かった。怪しい光の枠は催眠術や戸愚呂を巻くと迷ったが、身代わりを残してドラゴンテールを打つシーンを作るために採用した。が、物理技を良く食らったので戸愚呂を巻くがあれば詰められた試合もあったかもしれない。

ラッキー@進化の奇石

特性:自然回復

実数値:325-*-62(252)-*-126(4)-102(252)

技:地球投げ/ステルスロック/電磁波/眠る

ランクマでお馴染みのポケモン。この環境で特防に振るのは過剰だと思ったのと、挑発を打たれる前にステロや電磁波を打てたらいいなとBS振りにした。卵産みが使えなくても、特性のおかげで眠るで十分活躍できるのが偉い(剣盾の昔のルールの受けループで卵産みではなく眠るを採用した型があったはず)。

スターミー@パワフルハーブ

特性:アナライズ

実数値:135-*-105-152(252)-106(4)-183(252)

技:メテオビーム/冷凍ビーム/10万ボルト/ラスターカノン

メテオビームを打てるポケモンを検索したとき、有力候補がスターミーとテッカグヤだったが、より素早さが高く技範囲も広いスターミーを選択した(ギャラドスが重いので上から縛りたいという意図が強かった)。しかし、耐久も火力も絶望的に足りていなかった。ドラパルトが重かったので、C+1ダイアイスでダイマックスドラパルトを大体落とせるアナライズで採用してみた。が、ドラパルトの数は少なかった。

バンギラス@カゴの実

特性:砂起こし

実数値:207(252)-170(4)-130-*-120-113(252)

技:冷凍パンチ/地震/龍舞/眠る

火力が出無さそうなこの環境なら、ねむカゴを使えば2回龍舞も余裕だろうと思って意地HSで採用。龍舞を積む隙は少なかったが、数値のおかげで最低限の活躍はしてくれた。

画像

5.採用しなかったけど思いついていた強そうなポケモン・並び

・両壁雨乞い爆発レジエレキ⇒からやぶカメックスでウェザボ元キョダイホウゲキ

積みは対策されていると思って採用しなかったが、そこまで対策されていなかったのと、リザードンと違って速いポケモンに屈しないので絶対こっちの方が強かった。

・怠けるステロ吹き飛ばしカバ

昆布を一匹で成し遂げ得るポケモン。HDタラプにすれば詰ませ範囲はかなり広そう。

・HCアナライズポリゴン2

自己再生は打てなくても、電気氷ゴーストあたりの技範囲と持ち前の耐久で打ち合いにはそれなりに強そう。ノーマルタイプに関してはタイプ一致禁止による火力のデフレの恩恵を受けているのではないだろうか。

6.結果

予選2-1、直対で予選落ち

7.感想とか

タイプ一致技が使えないからといって全体的に火力が落ちる、という前提で環境を予想して構築を組んだのが誤謬だった。ただ別の視点で見れば、考えていることが十人十色で面白かった。KPもかなりばらけていたと思う。そもそもこのサークルの企画で環境読みなんてしてはならない(2回目)。夏休みのサークル企画はまだ10パートナーズルールとくじ引きシングルがある。10パートナーズルールに関してはまだ一切考察していないし、そもそもこういうルールの経験はないが、厨ポケを並べてあとはプレイングで頑張る、のようなこともできそうな気がしているので頑張りたい。くじ引きシングルは運命力で冠の相棒原種サンダーを引き当てて勝ちたい(確率は1/25?)。