レジレジin三色構築【ポケモン特殊ルール考察・構築記事】

サークル内で定期的に行われている特殊ルールの大会に毎回参加しているが、いつもそこそこの時間をかけて考察しているので、構築と結果をTwitterに上げるだけだともったいないと感じ、これからは記事を書いて記録を残していこうと思いました。今回は6/29に行われた「三色杯」の記事になります。

1.ルール

(以下引用)

・冠ルール(シリーズ9)
ダイマあり、制限時間20分、持ち時間7分、見せ3~6体、選出3体、禁伝なし)
・各自3タイプ選んで、それぞれの単タイプ、複合タイプの計6体でパーティを組む。
ex.1 電気、飛行、地面を選んだ場合
ピカチュウトルネロスカバルドンボルトロスランドロスマッギョ
・そのタイプのポケモンが剣盾に存在する場合は必ずパーティに入れなければならない。
ex.2 ex.1 においてピカチュウを用意するのがめんどくさいからといってサボるのは NG
・そのタイプのポケモンが剣盾に存在しない場合はその枠を空けてパーティを組む。
ex.3 鋼、毒、飛行を選んだ場合
レジスチルダストダス、ココガラ、クロバット、アーマーガア、空き
ex.4 鋼、毒、ノーマルを選んだ場合はレジスチルドガース、ポリゴン、空き、空き、空き
・タイプの判定は選出画面でのタイプを参照する。
ex.5 特性でタイプが変わるポケモン
 かわりものメタモン→無 ダルマモードヒヒダルマ→炎
ダルマモードガラルヒヒダルマ→氷 リベロエースバーン→炎
ex.6 タイプが変わる技も使用可能
 テクスチャー、テクスチャー2、はねやすめ、ミラータイプ、へんしん、もえつきる
シルヴァディ、ウーラオスは出禁とする

(引用終)

2.ざっくり環境考察

↓深く考察する前に直感的に強そうだと感じたタイプ↓

地面鋼飛行

カバルドンのステロ欠伸からランドロス剣舞ダイマだったり、性能の高いテッカグヤを使える

地面電気飛行

→同じようにカバランドに加えてサンダー・レジエレキを使える

炎@2

リベロエースバーンがとにかく強そう

水草@1

ガマゲロゲが普段のランクマで受けにくいことからわかるように、対草タイプを除いた補完が完璧

ノーマル@2

→ノーマル複合タイプは貧弱だが(強そうなのはホルード、タチフサグマ、エレザードくらい?)、ポリゴン2を突破できるポケモンが限られそう。

普通ならこれらに対してメタを張った構築を組みたいところだが、京ポケの人は逆張りが多く、トップメタであろうポケモンを対策すると逆に結果が出せないことが多い(経験則)なので、これらは無視して自分のやりたいことを通せるように構築を組むことにした。また、3タイプしか使えない以上サイクルを回するのは難しいと感じ、対面的な構築を組むことにした。

 

3.タイプ・ポケモン選択考察

 タイプ相性表を見たときに、ドラゴン技を半減以下で受けることができるのがフェアリー、鋼の2タイプのみで、かつ単タイプにレジドラゴがいてスカーフドラゴンエナジーの一貫が凄まじいと感じ、まずドラゴンタイプを採用することにした。

 ドラゴンが一方的に不利を取るフェアリーに対して有利を取れるタイプを考えた。候補は炎か鋼。炎だと最強格エースバーンをダイマエースとして採用できる。おまけのバクガメスもからやぶが出来て多分偉い。鋼の場合は詰ませ性能が高く鉄壁ボディプレができるレジスチル(レジドラゴと合わせてレジレジ構築になるのも芸術点高め)が採用でき、おまけでついてくるジュラルドンも電磁波ステロ両壁ができて初手性能が高い。鋼タイプは耐性が非常に優秀で様々なタイプの一貫を切れるため使用率はそこそこに高いと考え、そこに刺さる炎を最初は選択することにしていた。竜炎と選んだ時これらを含む複合タイプのポケモンで何が強いかと考えたとき、襷ドラパルト→珠エスバ+スカーフレジドラゴが全てを破壊できそうな気がしたが、ランドロスを上手く展開されると負けそうな気がしたので不採用。大会後の結果論ではあるが正直こっちの方が刺さってたような気がする。

 炎はやめて鋼を採用することにした。レジドラゴ、ジュラルドン、レジスチルではダイマエースが存在しない(起点を作ってレジドラゴで龍舞→ダイマも考えたが、そんなに上手くいく気がしなかった。)ので、ドラゴンor鋼を含む複合タイプで強力なエースを探した結果、結局ドラパルトが優秀だと思い、採用。ドラゴン・鋼・ゴーストの3タイプを選ぶことにした。

 ゴースト単の枠の候補はポットデス、ガラルサニーゴ、レイスポスだったが、ダイマを切らずにサブエースになれるポットデスを採用した。

4.構築紹介

Normal Sprite

レジドラゴ@拘りスカーフ

実数値:275-108-70-152(252)-71(4)-145(252)

技:ドラゴンエナジー/流星群/スケイルショット/リフレクター

一般ポケ界のカイオーガ。ドラゴンエナジーの火力が凄まじく、ダイマしていない中耐久程度ポケモンならワンパンしてくれる(無振りサンダーに対して106.0%~125.4%のダメージ)。性格はドラパルトとミラーを考えて臆病で確定。技はドラゴンエナジーは確定で、HPが削れた後も火力が出せる流星群、HPがわずかなポケモンに対して打ってSを上げたり初手で襷を持ってそうなドラパルトと対面したときにワンチャン落とせたりするスケイルショット(無振りドラパルトに対して4発当たれば落とせて、3発だと4割弱の乱数。少しだけこちら側が分がいい)、ダイウォール媒体のリフレクターを選んだ。竜の波動も選択肢にはある。

Normal Sprite

レジスチル@食べ残し

実数値:187(252)-95-222(252)-*-171(4)-70

技:ボディプレス/鉄壁/度忘れ/眠る

詰ませ性能が優秀だと思っての採用(そもそもギギギアルやダイオウドウよりは絶対強い)......と思っていたが、ダイサンダーで眠れなくなったりと考察外の欠点はあって、思ったほどの活躍は見られなかった。とはいえドラパルトが苦手な氷やフェアリーに対するストッパーとしては十分だった。努力値はボディプレの火力を上げられるHB。技は、ゴーストへの打点がないもののこれで完結していると思う。ゴーストが入った構築には出さないことにしていた。

Normal Sprite

ジュラルドン@気合の襷

特性:ライトメタル

実数値:177(252)-*-135-141(4)-70-150(252)

技:てっていこうせん/電磁波/リフレクター/ステルスロック

初手に雑に投げられる襷枠。てっていこうせん(漢字分かんない)が高火力かつ自主退場出来て優秀。電磁波は初手ダイマで展開してくるポケモンの足を削ぐ電磁波、裏のメインエースのドラパルトの火力を底上げしたり、襷を対策できるステルスロック、サブのエースであるポットデスのからやぶを補助できるリフレクター(ポットデスは物理方面が脆いので)を採用。しかし、電気や地面と対面することが多く電磁波を打つ機会が少なかったり、タイプ耐性と高い物理耐久(H振りだけで陽気ドラパのドラゴンアローを2発耐える)のおかげで一発で落とされる機会がほぼなかったりしたことから、光の粘土を持たせて電磁波の枠を光の壁にするのが正解だったかもしれない。実際、ステルスロックだけ撒いて置物になることが多かった。

Shiny Sprite

ドラパルト@命の珠

特性:すり抜け

実数値:163-172(252)-95-*-96(4)-213(252)

技:ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/空を飛ぶ/竜の舞

本構築のエースで、全ての試合で選出したMVPポケ。竜霊という攻撃範囲とBを下げることで安易な受けを許さないダイホロウが優秀すぎた。特性は壁展開や身代わり(特にテッカグヤのやどみが)に強いすり抜けを採用した。実際これが優位に働いて勝った試合があった。しかし、ランドロスの威嚇等を防げるクリアボディも強いのでどっちが正解かはわからない。技はドラゴンアロー・ゴーストダイブは確定で、ダイジェット媒体で先に展開しておくことでレジエレキやスカーフレジドラゴを抜いたり、ミラーの同速を回避出来たりする空を飛ぶ、ダイウォール媒体かつ隙あらば積んで全抜きを狙える龍舞。

Normal Sprite

ポットデス@白いハーブ

特性:砕ける鎧

実数値:136(4)-76-85-204(252)-134-122(252)

技:シャドーボール/アシストパワー/不意打ち/殻を破る

ゴースト技を半減以下で受けられるのが悪とノーマルのみ、と通りが良いので、からやぶを詰めば第2のエースになれると思い、ゴースト単枠に選んだ。実際、刺さりの良い構築は多かったが、ジュラルドンに襷を取られているために気軽に投げてからやぶを詰むことが出来なかった。からやぶだけでなく砕ける鎧まで発動しないとレジエレキが抜けないのも微妙だった。先述の通りジュラルドンは襷ではない方が良さそうだったので、ポットデスに襷を渡せばよかった。技はシャドーボール・アシストパワー・殻を破るは確定で、不意打ちは討ち漏らしを狩るために採用したが、打つ機会はなかった。バトンでもいいかもしれない。余談だがこのポケモンの英語名の"Polteageist"の命名センスが好き。

Shiny Sprite

ニダンギル@進化の奇石

実数値:166(252)-176(236)-170-*-72(20)-55

技:影打ち/アイアンヘッド/聖なる剣/剣の舞

正直なところ、見せポケ枠。ギルガルドではない理由は、相手の選出選択時間をこのポケモンの採用理由考察に割いてもらえるかもしれないこと、キングシールドに技スぺを割かなくても(物理)耐久と火力を保てること、たまたま色違いの育成済みを持っていたので入れたかったこと、ダイマせず殴ってくるドラパルトに対しノーガードのおかげでゴーストダイブ中でもアイアンヘッド+影打ちを当てて処理出来て面白いことなど。まあ見せポケなのでどうでもいいけど...。素早さを下げてアイアンヘッドをジャイロボールにした方が強い。ニダンギルの英語名の"Doublade"も好き。

画像

 

5.結果

予選

第1試合 vs氷妖電 勝ち 選出:

第2試合 vs水地氷 負け 選出:

第3試合 vs水地竜 勝ち 選出:

第4試合 vs水霊悪 勝ち 選出:

3-1で予選2位抜け

 

準々決勝 vs地鋼飛  vs  勝ち(レジスチルTOD)

準決勝 vs電草鋼  vs  負け

(ベスト4で終了)

6.感想

エースバーンの通りが良さそうだったので霊竜炎を選んでいた世界線も見たかったし、地飛鋼や地飛電も無難に強そうだし、考察すればするほど使いたい3色が思い浮かんで枚挙に暇がない、そんなルールで考察も対戦も楽しかった。

 

ランクマの構築記事でもないのにこんな長々とした記事を読んで頂きありがとうございました。