1. 初めに
SVでの構築記事初投稿になります、ふぉーすです。SVシーズン3で最終レート2106(237位)&2076(320位)を達成したので構築記事を書きました。以下常体
2. 構築経緯とコンセプト
シーズン序盤に構築作りで悩んでいた時に、環境調査も兼ねて適当に壁構築を組んで潜っていたところ、色々考えていた構築よりも勝ててしまったので壁構築を練ってみることにした。
まず壁張り役としては、壁張り型が読まれにくく、火力と技範囲のために相手の初手テラスを誘発しやすいドラパルトを採用。次に壁下の積みアタッカーとして頭1つ抜けて破壊力があると思った龍舞セグレイブ、数値とチョッキを活かしたサイクルを強引に破壊する悪巧みサーフゴー、物理アタッカーを詰ませられるかつ一応積みアタッカーとなれる鈍いヘイラッシャを採用。
ここまでの4匹が固まっていてずっと残り2匹を悩んでいたが、中盤にヘイラッシャが急激に増加した(特にセグカミラッシャの並び)ので、それを意識し、リフレクターで低い防御を補って特殊高火力をぶっ放す眼鏡ハバタクカミを採用(と同時にセグレイブの氷の礫を身代わりに変更)。最後の1匹は結局最終日まで悩んだが、ハバタクカミと逆に光の壁で低い特防を補って物理高火力をぶっ放す鉢巻イダイナキバを採用した(が一度も投げなかった)。
結果的に中盤以降環境で大流行した「セグカミラッシャ」の並びとなった。中身は流行していたものとは異なるため、相手の型の誤認を誘えたかもしれない。
構築コンセプトは単純明快、壁でサポートしてセグレイブで対策ポケモン(ロトム・ヘイラッシャ等)もろとも破壊する!!!
3. 個体紹介(採用順)
ドラパルト@光の粘土(鋼テラス)
シャドーボール/リフレクター/光の壁/呪い
実数値:190(212)-*-95-120-106(84)-207(212)
特性:クリアボディ
調整意図
HD:臆病C252振りサーフゴー(スカーフ持ち)のシャドーボール耐え
H:呪い2回で落ちるように偶数
S:最速テツノツツミ抜き
先述の通り、初手に投げて、構築的にも壁型だとはバレにくいので、鉢巻ドラゴンアロー等をケアして相手のカイリュー・セグレイブなどが勝手にテラスを切ってくれて面倒なテラス択を回避してくれる神ポケモン。もちろんハバタクカミ、テツノツツミの上から壁を張ってくれるのも神。素早さこそが正義。
特性は、初手に投げられがちなクエスパトラに対面で負けたくないので、ルミナコリジョンに屈しないクリアボディで採用。これにより、ルミナコリジョン+マジカルシャインを耐え、有効に働いた。
技はコンセプトの両壁、素早く退場したり相手の身代わり展開を誤魔化したりする呪いは確定で、攻撃技は環境に多いフェアリーにスカされるドラゴンアローよりはシャドーボールの方が安定感がある。
テラスは一度も切ってないし(切らされたら負け)ゴーストで良かった。
セグレイブ@いかさまダイス(電気テラス)
つららばり/テラバースト/身代わり/龍舞
実数値:191(4)-216(252)-112-*-106-139(252)
舞ったときの破壊力が癖になる無敵ポケモン。今期の圧倒的MVP。このポケモンは環境的にチョッキが多く、龍舞型をしっかり対策している人は少なく、本来セグレイブに強いロトムにも負けはせず、3タテを量産してくれたので気持ちが良かった。
陽気にしなくても1龍舞で最速テツノツツミ・ハバタクカミを抜けるかつ耐久は壁でカバーするので脳筋意地ASぶっぱ。ただしドラパルトは抜けないので、終盤にドラパルトに当たる頻度が増えて少し顔をしかめていた。ただ陽気にすると1龍舞時の氷柱針の破壊力が落ちる(セグレイブ・ノマテラカイリューが針5発で落としにくくなる等)ので意地のまま使った。
テラスタイプは環境的には地面が多く、確かにマンムーから学ぶ通り氷+地面は強力な技範囲だが、環境に増えたロトムに地震が通らなかったり、テツノツツミと打ち合うときに地面タイプが邪魔になったり、ドドゲザン、サーフゴーの鋼技を半減で受けながら積めたり、ヘイラッシャに電気テラバーストを打ちたかったり、積みアタッカーとして使うなら電気が圧倒的に強かった。
一番のポイントは身代わりを入れた点で、最初の目的は、ドラパルトの前で先に相手にテラスを切らせ、舞ったセグレイブを止めに来るヘイラッシャに対し壁下で身代わり(電気テラスを切った状態でもウェーブタックルで割れない)を置くことで欠伸をカットしつつ電気テラバーストでカモる(なおHBヘイラッシャが硬すぎて残飯込みで2発で倒せないが、身代わりを割るためにウェーブタックルを打ってくれると反動込みで倒せることもある)ことだったが、キョジオーンやドヒドイデ等の受けポケモンに対して刺さる(鉄壁を持っていないキョジオーンなら返り討ちにできる)のでかなり使用感が良かった。氷の礫が欲しい場面もなくはないが、必要にならないように行動することが可能だった。
サーフゴー@食べ残し(ノーマルテラス)
ゴールドラッシュ/シャドーボール/悪巧み/自己再生
実数値:194(252)-*-133(140)-169(4)-122(84)-108(28)
調整意図
H:ぶっぱ
HD:臆病テツノツツミのハイドロポンプを受けられて外し待ちができるくらい
S:無振り水・火ロトム+2
B:残り
第2の積みエース。ジバコイル・ロトム・コノヨザル・カバルドンなど、セグレイブを通しにくいポケモンが相手の構築に複数いる場合に投げる。素早さを上げることは出来ないので破壊できる構築は限られるが、サーフゴーを適当に数値やチョッキで押している相手(ハバタクカミ+ジバコイルorロトム等)には3タテを成し得るポケモンだった。
テラスはヘイラッシャの地割れをスカすために飛行にすることを考えたが、セグレイブの氷技が通ってしまうのと、ヘイラッシャをサーフゴーで倒すのに時間がかかり、壁ターンが枯れてしまって相手の裏のポケモンまで貫くことは難しいことから、ヘイラッシャに対する性能は諦めてハバタクカミなどのゴースト技をスカすノーマルテラスにした。
中盤まではキョジオーン対策を兼ねて持ち物を隠密マントにしていたが、キョジオーン入りの構築の多くがテツノドクガ・ドオーなどによってサーフゴーをきちんと対策していたため、キョジオーンは他で何とかするとして、場持ちを良くする残飯に変更した。
ヘイラッシャ@カゴのみ(鋼テラス)
ウェーブタックル/地割れ/眠る/鈍い
実数値:251(204)-121(4)-137(12)-*-128(252)-60(36)
(元々腕白で使っていたのを慎重に変更して最終日もそのまま使っていて、Bの実数値が奇数になってしまっている)
地割れのためのポケモンNo.1(?)。一応積みポケモンではあるが、壁下で積むというよりも相手のパワーのある特殊アタッカーを倒した後に詰めるために鈍いを採用した。
努力値は、防御は鈍いで補えるのと、ハバタクカミからのダメージを抑えるためにHD。
テラスタイプもハバタクカミ意識で鋼(毒もアリかもしれない)。
シーズン3序盤ではヘイラッシャの数がまだ少なく、鈍いを積んで3タテをすることも少なくなかったが、急激にヘイラッシャが増えてからは結局ミラーで地割れを打ち合うおみくじバトルが始まってしまうので、選出しにくくはなったが、それでもウェーブタックルで押し切れない相手に壁下で地割れの試行回数を稼いだり、交換読み地割れを打つことも多々あった。期待値的にもそれが勝率に繋がるし、そもそもヘイラッシャ自体がそれが強みのポケモンだと捉えているので割り切った方がいい。いざという時のミラー意識で努力値をSにそこそこ回した。
セグレイブを通す上で邪魔になる可能性のある、ブーストエナジーS上昇トドロクツキ・イダイナキバを流すために選出したりもした。
ハバタクカミ@拘り眼鏡(フェアリーテラス)
ムーンフォース/シャドーボール/マジカルフレイム/サイコショック
実数値:131(4)-*-75-187(252)-155-205(252)
壁構築といったら積みだが、このポケモンの偏った種族値と火力・技範囲を見て、リフレクター下で眼鏡テラスムーンフォースを適当に打っていたら全部破壊できるのではないか、という安易な発想で採用したが、実際かなり強かった。
努力値はミラー意識(Cにちゃんと降らないと無振りハバタクカミをこちらのメガネハバタクカミのテラスムンフォで落とせない、かつ最速)でCSぶっぱ。
このポケモンの火力をまともに受けきれるのがフェアリーを1/4で受けられるテツノドクガやHDチョッキジバコイルくらいだったので、不利な状況かと思いきや気づいたら一貫が出来ていて楽しかった。
イダイナキバ@拘り鉢巻(地面テラス)
実数値:191(4)-201(252)-151-*-73-139(252)
ハバタクカミと同じく偏った種族値+高火力ということで光の壁と噛み合うのでは、と最終日に最後の1枠として採用したものの、最終日は3戦しただけで2100に乗せてしまったので選出する機会はなかった。キョジオーン・ヘイラッシャ等を崩すパーツの1つとしては悪くない気がするが、もっと他にいいパーツがある気がする。
(気付いたら構築の5/6が9世代のポケモンになっていた...)
4. 結果
TN ふぉーす 最終最高レート2106(237位)
TN 錦木千束 最終最高レート2076(320位)
(リコリコ新作制作決定ありがたき幸せ)
5. 最後に
構築記事のタイトルは身内の一部で流行っていたワード
元ネタ↓
人生初の(途中のレートが見えていなかったシーズン1を除く)レート2100を達成できて非常に嬉しい。
自分は、剣盾の時は受けに寄りすぎないサイクル構築を得意としていて、SVでは、特にシリーズ1の環境では完全に向かい風が吹いていたのでどうしたものかと悩んでいたが、意外な形の構築で結果を残せて嬉しい。ただ、シーズン3では眼鏡ツツミ・ハバカミ・ドクガ辺りの高火力ととジバコ・アマガ・ロトム辺りのクッションを駆使した構築を使っている方が多く惹かれたので、今期はそういった構築を扱いたいと思った(でも正直なところダブルバトルをやりたい)。
【Special thanks】
頻繁に深夜(朝?)まで通話してくれた京ポケの戦闘狂のみんな
駄文をお読みいただきありがとうございました。